August 16, 2011

先生とどうかかわるか

この夏の学校図書館の研究会で刺激を受けたのは、なんといっても東出雲町の学校図書館全体の取り組みです。みなが一つの目標を掲げてそこに向かって一人ひとりが力を出しあい、それが大きなうねりとなると、こんなにも変わっていくのだ…というお手本を見たような気がしました。

もともと、組織というものがあまり好きではない私にとっては、トップの意向でいつでも変わってしまうような取組はどうなんだろう…という思いはあります。でも、優れたトップがいて、無理やりではなくて、組織全体がトップの意向を理解し、納得して動くときの力の大きさは、草の根で細々とやっているのとは、断然違うんですよね。

いずれにしろ、今回学んだことは、チームとして動くことの意味です。優れた司書の実践にも学ぶことは多いですが、一方でどういう言葉を持てば、先生たちが、学校図書館の良さに気付き、先生たちを巻き込めるかというあたりが、今年の私の課題でもあります。

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July 11, 2011

生命の不思議について書かれた本を読もう

ということで、今日は4時間、1年生が図書館にやってきました。昨年も同様な企画をしたのですが、4類の棚に殺到してたいへんだったので、今年はあらかじめテーブルに主な本を分類別にならべることにしました。

おかげで、たくさんの科学の本が借りられていきました。今まで一度も借り手がつかなかった本も!そのほかに夏休みの本も貸し出したので、なんと今日は1日で450冊ほどの貸出がありました。

科学の本は、夏休み中にPOPを書いてもらう予定です。優秀作品をクラスで選んでもらい、それを図書館の展示コーナーに飾り、2,3年生に投票してもらおうかなと企画中。いろいろなところでPOPは活躍できるので、大歓迎です。

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July 10, 2011

漱石ブックトーク

夏休み中の課題で、2年生が近代文学作品を1冊読みます。図書館で授業をするというので、それなら、短いブックトークをさせてもらってもいいかと、珍しく私の方から先生に持ちかけました。「お願いします」と言われたので、あれこれ漱石に関する本を読み漁り、どの本を軸に話をしようかと考えること1ヶ月。漱石のことって、知れば知るほど興味深いこと満載。でも10分ぐらいで話すことを考えると、ばさりと削るしかない。

最終的には

『漱石-母に愛されなかった子』で漱石の生い立ちを

『英語教師 夏目漱石』で、英語教師になるまでの話を。

『漱石日記』でロンドン留学時代を。

『吾輩は猫である』で作家になるきっかけを。

『新聞記者 夏目漱石』で帝国大学教授の誘いを振り切り専属作家となった経緯を。

『思い出すことなど』で修善寺の大患を

『先生と僕』で、多くの門下生に慕われた漱石の姿を

ざっくり話して、最後に『孫が読む漱石』を紹介。

生徒はよく聞いてくれていたけれど、反省点は多々。

でもそれはやってみてわかること。やってよかったかも。

妻が語る夏目漱石や、正岡子規との出会いと別れの話も本当はいれたかったけれど

ちょっと無理でしたね。

さて、文豪を言われる人たちのどんな作品を彼らは読むのでしょう、

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June 25, 2011

教育実習生

すっかり放置状態のブログでしたが、時々アクセスしてくださる方がいるのですね。大震災を経てなんとか新学期が始まり、そしてもう夏休みが来月に迫っています。電力需要が増えそうなここ数日の暑さ…。今年の夏はどこまで暑くなるのやら。

昨日は9月からやってくる教育実習生のオリエンテーションでした。ここ数年、図書館からも15分ぐらい話をさせてもらっています。いずれは先生になる実習生には、ぜひ学校図書館を活用してもらいたいと思いますが、はたしてどれぐらいわかってもらえたのか・・・。

夕方、養護教諭の実習をする学生さんと、国語科の学生さんがそれぞれ担当の先生に連れられ、図書館を見学に来ました。

やはり少人数相手に話をするほうが、気楽ですね。いろいろ図書館として日ごろ考えていることをお話しましたが、こちらは聞いてもらえた手ごたえみたいなのは感じましたね。

それにしても、自分のなかでも伝える言葉が持てるようになったのは、ここ数年の収穫です。以前の自分なら、たぶん何を話していいのか途方にくれたかもしれません。言葉を持つことは大切だと思う今日この頃。

来月は漱石のブックトークをしようと思案中。でも目的があって本を読むのは好きです。漱石の人生をたどるのは面白いし。

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February 20, 2011

ひとりで、できた!

今度の火曜と水曜、中2が幼児のおもちゃをつくるにあたって、最初の授業を図書館ですることになりました。以前から3年生でやっていたこの授業、来年は家庭科の授業数が少し減る関係で、前倒しにして中2の最後の授業で、具体的にどのようなものをつくるかまで考えて提出することに。

たまたま、家庭科の先生は司書教諭でもあるので、秋に図書委員と一緒に本の購入にいったさいに、授業に役立つ本も一緒に見つくろい購入しました。以前から図書館にある本と、家庭科室にある本を合わせれば、けっこうな数に。そこで、先生が、3学期は図書館で授業しようかしら・・・とつぶやいてくれました。

今までは、その時期図書館に本を別置して、授業時間にやってきた生徒に対応していた程度だったのですが、それならと、いろいろ準備をすることに。先生と話していくうちに、わかってきたことが。そもそも、本にあるものをそのまま作ってもOKなのかと思っていたら、そんなことはなくて、オリジナリティを求めていること、幼児が対象なので、幼児の発達の特徴やおもちゃのはたす役割をきちんとわかったうえで、何を目的にそのおもちゃをつくったのかまで説明できることが望ましいということも。

だとすれば、用意するのは布のおもちゃの作り方の本ばかりとは限りません。

まずはおもちゃについての本も少しリサーチして買いました。で、出会った本が『ひとりで、できるた!』相良敦子館注 サンマーク出版 です。とってもいい本だと思います。

たまたまやってきた義姉にも、薦めてみたら欲しい!とのこと。(まさに可愛い孫が1歳!)とてもわかりやすく、子どもの成長とおもちゃについて書かれた本です。

図書館でやる授業がどんなものになるか、楽しみです。最近考えているのは、このように何かを作ったりする教科においては、その創作のアイディアを見つけるため、あるいはモチベーションを高めるために、図書館の資料が有効なのではということです。

ふきのとう文庫が出している布の絵本や、色についての本、パズルの本なども用意してみました。中2男子の意欲が、どこまで引き出されるか、ちょっと楽しみでもあります。

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December 28, 2010

お楽しみ会

司書さんたちの勉強会を毎月1回開いて、12月はいつもお楽しみ会にしています。今年も恒例のお楽しみ会でしたが、初めての方が4人見えました。私学・公立、正規・嘱託・派遣と待遇もいろいろ。そしてそれぞれの学校図書館の在り方も、まさにいろいろです。

私学の場合、司書教諭として専任でいらっしゃるそうですが、読書としての利用はあるけれども、調べるために図書館を使うことはほとんどないとのこと。また、派遣で仕事をしている場合は、上司が派遣会社になるわけで、学校との共通理解がどこまで持てるのか、難しいところです。

学校図書館に、業務委託や派遣はなじまないとは思いますが、現実にそういう形で働いている人がすでにたくさんいて、私たちは個人としてはその方たちともつながっていくべきだと思っています。

それにしても、正規職員と、非正規職員の賃金格差の問題も大きいけれど

短時間の勤務だからこそ希望した人もいるわけで、このへんの考え方の相違は難しい問題ですね。

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December 20, 2010

2学期最終日

今日で2学期が終わり。冬休みに読む本を借りに、たくさん生徒が来ました。面白い本を紹介して…という声もあちこちから。紹介しがいがあります。

本は人を選ぶというか、人は本を選ぶというか…。誰のどんな本が一番のお気に入りかによって、薦める本は変わってきます。話を聞きながら、じゃぁ、この作家のこんな本はどうかな?と手渡し、紹介文を読んで、「あ、これ面白そう!」と言ってもらえると、嬉しいですね。読んで気に入ってもらえれば、尚いいですが。

明日から、図書館の大掃除。せめて新年は、思いっきり片付いたカウンターで仕事をしたいものです。頑張ろう!

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December 19, 2010

11月の貸出総数当てクイズ

12月に入って、クリスマス企画ということで11月の貸出総数当てクイズをしていました。カウンター後ろに木の絵があるので、そこにミカンの実のシールに冊数と名前を書いて貼るだけ。いちおう4月から10月までの貸出冊数をグラフにしてヒントとしました。で、明日配布のライブラリに結果を発表しようと、統計をとったところ、貸出総数は934冊。ズバリ賞はいなくて、935冊と936冊、そして927冊と予想した3人がもっとも近いのですが、ズバリがいないときは内側の数で最も近い生徒に賞品をさしあげます…と宣言しているので、賞品のヨンダパンダ特製文庫カバーは927冊のSさんの手に。彼女は文芸部の部長さんで、図書館にもっともリクエストをしてくれる生徒です。まさにぴったりの生徒の手に賞品が渡るって感じです。

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December 18, 2010

図書館という空間の魅力

3年生のMさんが、面談を終えてお母さんと一緒に図書館に顔を出した。お母さんによれば、家で彼女がよく図書館の話をしているらしい。で、初めて来館したお母さん、しばらくして「本当に居心地がいいですねぇ」と言って、ご自分も一冊本を借りていかれました。

小さな図書館の利点って、たくさんあるなぁとこのごろ思います。利用者がよく見えて、ひとりひとりのニーズに合わせて本を手渡せることもあるし、小さいから厳選して本を選ぶし、小さいからいろんな本が目に入りやすいし。

教室ではちょっと気をはっている彼らも、なんだか図書館に来ると肩の力が抜けているようにも見える。昨日は、朝から私に自分の不満な気持ちを話す友達を見て、「館長と仲良くなるとグチをきいてもらえるんだぁ」 そう言われれば、カウンター前に置いた椅子に座って実にいろんな話をしていく子がいるのですが、これ、つい話してしまうんだろうな。

図書館には違う空気が流れているよね…と言っていた卒業生たち。

シーンとした図書館ではなくて、いろんな出会いがあって、賑やかな図書館、そんななかで、ちょっと隠れた場所で静かに本を読みふけっている生徒もいる図書館が私は好きです。

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December 12, 2010

ぐりとぐら

1年生のSくんが「僕、ショックなんですよぉ」とカウンターにやってきました。「『ぐりとぐら』ってどれですか?」とさらに聞くので、ちょうど飾ってあった「ぐりとぐらのクリスマス」を指差した。

聞けば、子どもの頃に読んでもらった絵本の話を友達としていて、そこで出てきた「ぐりとぐら」を自分だけが知らなかったのがショックだったらしい。でも、そこに飾ってあった絵本を見て、何か見覚えがあったらしく、「ねずみの話だったんだ、あ、これなら絵はしってる!」と嬉しげなSくん。なんだか微笑ましい一こまでした。

土曜日、数学と図書館のコラボレーションの話を聞きにいってきました。『思考力の鍛え方』の著者桑田さんも話をしてくれたのですが、会場から「昨今、調べるといえばインターネットで、生徒の多くがコピペのレポートを提出することについてはどう思われますか」と質問が。そこで桑田さんが答えたのは、「まる写しできないような課題の出し方をすべきです。」とご自分が作られたワークシートを紹介していました。確かに、課題の出し方は重要ですよね。

数学とのコラボも興味深かったですが、数学の先生って、どれぐらい本を知っているのかしら?

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December 10, 2010

スピーチのための資料探し

今日は朝から4時間授業が入りました。1年生の3分間スピーチのための資料探しが目的ですが、そこに、図書館の使い方や、資料の探し方を入れ込んでの授業。先生と協働して行うとこんなことまでできるという、なかなかいい見本だったような気がします。

冬休みに、どこまでできるのか、そして結果どのようなスピーチができてくるのか、とても楽しみです。

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December 03, 2010

卒業生

午後、高校3年生になった卒業生が学校に遊びに来て、図書館にも顔を出した。そのうちの一人の少年が、「もっと図書館利用すればよかった」と在学中のイメージとあまりに違う言葉を発するので、ちょっとびっくり。彼曰く「今、本屋と図書館によく行ってるんですよ。本が面白くて。中学の時なんでもっと本を読んどかなかったのかなぁ」「でも、読まなかったからこそ、今それだけ読みたいんだから、いいんじゃない?」と私。隣にいた少年は「俺なんか、中学の時はここ(図書館)だけだぜ」。確かに彼は入り浸っていたわ。

今日から、11月の貸出総数当てクイズを始めました。今年の月別総数をグラフにして貼り、予想してもらうことに。ズバリ当たったら、ヨンダパンダの文庫本プレゼント。11月は期末テストがあったけれど、英語の多読締め切りもあり、洋書がたくさん借りられていたので数を読むのは難しそう。

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November 23, 2010

保健体育の授業風景

月曜は朝から中1の保健体育を図書館でやるということで、少々早めに出勤。机の位置を変えたり、資料置き場をつくったりと、バタバタしていました。

授業の流れは、先生からプリントが配られ、それぞれに女子のテーマ、男子のテーマがあらかじめ先生のほうから指定されていて、その中から最低ひとつ選んで、調べてまとめるというもの。まとめ方は、一切自由。参考にした文献名をかくことは指示。資料は女子用、男子用、供用という形で3か所に置きました。

この先生が設定したテーマなのですが、時間がなかったこともあり私は当日みせてもらいました。なるほど、もともとからだについて学んでいる前回の教室での授業に続いているので、性に関するテーマが多いのですが、なかには、女子なら冷え性について、男子なら声変わり、共通としてはニキビについて、なんていう誰でも答えやすいテーマがちょっとだけあるのです。で、生徒を見ていると、ナイーブな恥ずかしいテーマは避けて、無難なテーマを書きたがる様子がありありと。

先生は、自分が日頃悩んでいること、知りたいなと思っていることを、まぁ悩みがない人はそうでなくてもいいけれど、でもしっかりテーマを最初に選ぼうと言いましたが、そこんとこは難しいところ。

で、実際に用意した資料を見た生徒たちは、少々のけぞっていました。きっとここまで直で書いてある資料が大量に用意されていると思わなかったのでしょうね。気持ち悪い~、エロい~なんて興奮気味のおバカな男子の声も。

でも、結局それなりに、自分で資料を見つけ、そして冷え症とか声変わりの資料は少なかったので先生がコンピュータルームも使えるようにしたので、図書館30人、PCルーム10人ぐらいのほどよりばらけかたでした。

課題をこなしたあとは、資料に読みふける姿もあり、ちょっとざわつきもしていたけれど先生は、まぁそれほど不満もなく、授業を終えたのでは?あとで、レポートを見たうえで感想を教えてくださいとお願いしておきました。

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November 19, 2010

保健体育の調べ学習

体育の先生から声をかけられました。講師のI先生が月曜に性教育関係の調べ学習をしたいので、あとで打ち合わせに行きますとのことでした。あいにく、今日は午後から出張だったので、無理にお願いして昼休みに図書館においで願いました。

1年生なので、課題の出し方、資料の置き場所、机の位置なども確認。資料は3年前にやはり性の学習のおり、体育の先生がコピーしてつくったものをもったいないので再利用できるように綴じたもの。

けっこう踏み込んだことが書かれている資料が多いので、いちおう先生に確認しました。

まぁ、中学一年ですからそろそろきちんと知っておいてもいいことでしょう。こんな刺激的な資料に囲まれた40人の生徒がどんなふうに調べものに取り組むのか、ちょっと興味深いですね。

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November 18, 2010

なんのために勉強するのかな?

カウンタ―当番にやってきた1年生のS君に、「どうして勉強するの」といきなり聞いてみました。「えぇ?」という顔をしながらも、「う~ん、言われたからやっているわけではないけど…」と言いつつ、まじめに考えてくれました。「大人になった時に困らないためにかな」「何ができるようになったら大人になって困らないと思う?」とさらに突っ込む。そこにちょうど天文学の本があったので、「たとえば、この本に書いてあることがわからない大人の人たくさんいるけど、こまっていないよね」「うん、それはそう。そういうことじゃなくて・・・。大人になって困らないためには、考える力をつけるってことかな」と大正解なことを言ってくれるじゃありませんか。

さらに、ちょっと意地悪に「でもさ、世の中には考えることが苦手な人がいるでしょ。そういう人が世の中に出て困らないためには、どんな力があればいいと思う?」と聞いてみました。これは難問だったらしく、しばらく考えていました。ヒントに「Sくんができないことに出会ったらどうする?」「誰かに聞く」「そう、それ」「ああ、誰かに聞ける力ってこと?」

このごろ、そう思います。自分で考えることが理想だけれど、それができないときには、誰に聞いたらいいかがわかる、つまり的確な人に助けを求められるのも大切な力だと。

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